最近多い胆のうの病気について

2017/06/20

6月に入りますます暑くなってきました~!

ワンちゃんの散歩時間も気をつけないといけなくなってきましたね!

 

今日は最近手術する機会の多い胆のうについてです。

特に今回は胆嚢の病気の中でも比較的多く見られる胆嚢粘液囊腫(たんのうねんえきのうしゅ)についてご紹介します。胆嚢粘液囊腫とは胆汁がドロドロになるため胆汁が流れなくなり総胆管という管がつまる状態で放っておくと死んでしまう怖い病気です(>o<)

胆汁は肝臓で作られ胆のうに蓄えられます、食事をとると胆のうが収縮し、総胆管という管を通り十二指腸に流れ脂肪の吸収に使われています。

胆汁の流れを妨げる原因は大きく分けて4つに分かれます

①胆汁がヘドロの様にドロドロになる(胆嚢粘液囊腫)

②胆石がつまる

③腫瘍で閉塞

④膵炎などの三臓器炎

胆汁の流れが悪くなっているかどうかは超音波で確認し総胆管の拡張があるかどうかを確認します

 

総胆管が閉塞すると

・元気、食欲がなくなる

・嘔吐

・黄疸(体や尿が黄色くなります)

・腹痛などの症状が認められます

胆嚢が破れて胆汁がもれ腹膜炎を引き起こしていることもあり緊急の手術が必要な場合もあります。

手術は動物の状態に応じて比較的簡単にできる場合から手術が難しい場合など様々です。

胆嚢粘液囊腫は無症状で時間をかけて進行するため、末期の状態まで気がつきにくい病気です。

そのため健康診断などで定期的に胆のうの検査をすることで早期発見、早期治療に繋がります!

突然の嘔吐にはご注意ください

胆のう切除後元気になったカゲトラ君です↓↓

 

 

 

 

 



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